スミアカス > 不動産ニュース > マンション売買 > マンション売買の価格差拡大を示す「ワニの口」報道、詳細確認が先決
テレビ朝日系(ANN)のYahoo!ニュース掲載記事は、マンション価格を巡る「ワニの口」現象を取り上げています。見出しでは、売買が成立しにくくなり、在庫が急増していること、売り手と買い手の双方が苦境にあることが示されています。
ただし、確認できるのは見出しの内容に限られます。「ワニの口」が指す価格の差や、在庫増加の対象地域、集計期間、戸数、価格帯は分かりません。全国的な傾向なのか、特定エリアや物件種別の動きなのかも、この情報だけでは判断できません。
売主の希望価格と買主が受け入れられる価格に開きがあるなら、売り出しても成約まで時間がかかる可能性があります。在庫が増えている場合も、同じマンションや近隣物件との比較がこれまで以上に重要になります。
一方で、見出しだけでは個別物件への影響は分かりません。自宅や購入候補の判断では、成約価格、現在の売出価格、販売日数を分けて確認することが大切です。売出価格だけで相場を決めず、実際に契約された事例を確認したいところです。
買主にとっては、売出価格がそのまま成約価格になるとは限らない局面を示す報道です。購入を急ぐ場合でも、希望条件に近い物件の成約事例と、現在売り出されている競合物件を並べて見ることが欠かせません。
確認したいのは、候補物件がいつから売り出されているか、価格変更があったか、同じ建物で直近の成約があるかです。ただし、値下げや交渉余地があると一律にはいえません。資金計画と入居希望時期を優先し、条件を整理して判断する必要があります。
売主にとっては、希望価格だけで売出価格を決めるリスクが意識される内容です。成約しにくい状況であれば、売出開始後の反響や内覧数を見ながら、販売条件を早めに点検することが重要になります。
査定を受ける際は、近隣の売出事例だけでなく、実際の成約事例を確認しましょう。記事からは在庫増加の規模や地域が分からないため、自分のマンションで競合となる住戸数、売出期間、価格改定の状況も仲介会社に確認するとよいでしょう。
投資家は、表示されている売出価格と、実際に取引が成立する価格が離れていないかを丁寧に見る必要があります。出口で売却する前提の投資では、売却までに要する期間も収支や資金繰りに関わります。
ただし、今回確認できる情報だけでは、投資用・実需用の別、賃料動向、利回り、対象地域は不明です。取得や売却の判断をこの報道だけで変えるのは難しいでしょう。検討物件ごとに成約履歴、競合在庫、保有中の費用を確認することが先です。
所有者にとっては、保有マンションの参考価格を売出広告だけで捉えないことが大切です。在庫が増えているとされるなら、売却予定がなくても、同じ建物内や周辺でどのような住戸が競合しているかは把握しておく価値があります。
ただし、資産価値が全国一律に下がったことを示す情報ではありません。対象地域や物件条件は確認できません。売却、住み替え、相続などの予定がある場合は、直近の成約事例と売出事例を分けて取り寄せ、売却期限も含めて準備を進めるのが安心です。